食中毒の分類
食中毒は一般的に、細菌性食中毒・ウィルス性食中毒・自然毒食中毒・化学性食中毒・寄生中食中毒の5つに分類されます。
私たちの生活で身近に起きている食中毒は、細菌性食中毒が全体の半分を占めています。
細菌は高温多湿な環境を好むことから、細菌性食中毒は梅雨から夏にかけてに多く発生します。
一方、ウイルス性の食中毒を代表するノロウイルスは、冬に多発する傾向があるものの、ほぼ1年間を通して発生しています。
ですから、食中毒は一年中気を抜かずに、習慣的に予防対策を行うことが肝心です。
細菌性食中毒
細菌性食中毒には、感染型と毒素型があります。
細菌性感染型食中毒
感染型は、最近に感染した食品を摂取し、体内で増殖した細菌が病原性を持つことで起こる食中毒です。
細菌を食べることが問題なので、加熱・環境消毒・手洗いを行なって食物へ細菌を付着させないことが重要となります。
細菌性毒素型食中毒
毒素型は、食品内で最近が産出した毒素を摂取することで起こる食中毒です。
毒素を食べることが問題なので、加熱殺菌・低温保存などにより食物上での繁殖を防ぐ事が重要となります。
ウィルス性食中毒
ウィルス性食中毒は、ウィルスが蓄積している食品の摂取や、人の手を介して感染が起こります。
そして、その大部分がノロウィルスとなります。
自然毒食中毒
自然毒とは、動物や植物が本来持っている有毒成分と、食物連鎖を通して動植物に取り込まれたものをいいます。
また、人がこれら有毒成分を含む動植物を食べることで引き起こされる健康被害のことを自然毒食中毒といいます。
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トリカブト・毒キノコ・じゃがいもの芽など |
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ふぐ毒・貝毒・毒カマスなど |
化学性食中毒
食品の生産・加工・保存・流通および消費の過程で、食品内に外部から混入したり、食品内で生成する有害物質のうち、 化学物質によって引き起こされる健康障害のことを、化学性食中毒といいます。
誤用・ 不適性混入 |
農薬・殺鼠剤・洗剤・漂白剤・食品添加物など |
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環境汚染物質 | 有機水銀,カドミウム,ヒ素,鉛など |
寄生中食中毒
獣肉や魚や生水に寄生している虫によって引き起こされる健康被害のことを、寄生中食中毒といいます。
生鮮魚介類や獣 生肉等から感染 |
アニサキス,顎口虫,トキソプラズマなど |
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